U字はげの原因や対策方法は?
- 公開日:2019/11/29
薄毛と一言で言っても、M字はげ、つむじハゲ、U字はげなど、薄毛の進行状態によってその呼び方は様々です。中でもU字はげは、脱毛状態が比較的進行した状態を指しますが、果たしてその原因と対策とは一体どういったものなのでしょうか。育毛剤の使い方などについてもまとめました。
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U字はげとは何?
薄毛に悩んでいる人は多いですが、中でも特に薄毛が進行してしまった状態を「U字はげ」と称します。U字はげは側頭部や後頭部のみを残し、頭部の髪が殆ど薄くなってしまった状態を意味します。
薄毛に悩んでいる人にとっては何とか避けたいU字はげですが、そもそもU字はげになってしまう原因とは一体何なのでしょうか。
U字はげの原因とタイプ
U字はげの原因は?
U字はげになってしまうそもそもの原因とは一体何なのでしょうか。薄毛の原因は加齢などの自然現象の他に、生活習慣や遺伝的な作用が影響していると言われます。とりわけU字はげと呼ばれる薄毛状態は、おでこの生え際から頭頂部まで全て薄毛になり、側頭部と後頭部の髪を残すだけの状態を表します。
見た目がアルファベットのUの字を思わせることからこう呼ばれるようです。そしてこのU字はげになってしまう主な原因として考えられるのが、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる脱毛症です。
AGAは人によって進行に違いが存在しますが、中でもおでこから後退していく前頭型と、頭頂部から薄毛になる頭頂型、また、おでこからそりこみのようにMの字で後退していくM字型に大きく区分けされます。
そしてU字はげは、とりわけAGAの最終形態とも言われる程、症状が進行してしまった状態を指します。
真ん中から後退したタイプ
U字はげの中でも、どのように進行していったかでタイプが分かれます。タイプの1つ目が、髪の生え際が徐々に後退していき、側頭部から後頭部のみとなってU字となってしまったタイプです。このタイプは生え際自体がどんどん後ろに後退していくことで引き起こされますが、初期段階で治療にあたればU字はげの症状が回復できたり、または症状を遅らせたりすることが可能です。
M字はげとつむじはげが混合したタイプ
2つ目がおでこがM字にはげ上がっていくのと同時に、つむじの範囲が広がり、最終的に混合してしまったタイプがこれです。おでこのM字が気になりだした頃には、同時につむじの範囲も広がり、最後に薄毛が頭部全体に広がってしまうタイプです。こちらは2か所同時に症状が進行していく為、通常の2倍の速度ではげてしまいます。
前頭部位ばかりに注目がいきがちで頭頂部には中々意識が回りませんが、混合して薄毛になるタイプは進行速度が速いので、いざ対処し始めようとしても手遅れとなってしまうケースも少なくありません。日頃から自分の髪に意識を向けておくことが大切です。
U字はげの初期は初期対応が大切!
U字はげになってしまう原因は様々。ですが、頭部の殆どが薄毛になってしまうU字は、その症状が完全に進行してしまうと回復の見込みは限りなく低くなってしまいます。
先に紹介したM字はげとの混合タイプであれば、1か所だけが薄毛になるばかりでなく、2か所同時に進行してしまうので、通常以上の速度で症状が広がり、U字にどんどん進行していってしまいます。完全なU字はげになってしまわないように、まずは何より初期段階でしっかりと対策を取っておくことが大事。
とはいえ、生え際が徐々に後退していく過程にあっては、どこまで後退すると薄毛であるのか、自分では中々判断付きにくいものです。
毎日鏡で自分の頭を見ていれば見ているほど、その違いは気づきにくいでしょう。たまに会う人に指摘されて初めて気づく、なんてこともある筈です。少しでも髪の毛にボリュームがなくなってきたな、と感じれば医師に相談するなり、市販の育毛剤の使用を検討するなど何らかのU字はげ対策を取るように心がけてください。目安としては、生え際の髪が弧を描く形となれば、かなり後退している合図ですので、受診する、または育毛剤を使用するなどの対策が必要となってきます。
前頭部だけならまだしも、つむじ部分は普段は目に見えないことから中々気づきにくいですが、遺伝的に薄毛の心配がある方や、生活が不規則になりがちな方は意識的に普段から頭頂部をチェックするよう心掛けておきましょう。
毎日頭皮をチェックしておけば、薄毛に気づくばかりか、その前段階から危険を察知することも可能です。たとえば、つむじが赤い、熱やかゆみを伴っているといった症状がある場合は、たとえ今現在薄毛でなくても、抜け毛の症状が現れるリスクが潜んでいる可能性があります。
頭皮は血行不良や皮脂分泌の異常、乾燥など様々な要因が影響して変色します。少しでも気になる箇所があれば医師に診断を仰ぐ、または生活習慣を見直してみるなどの素早い行動がとれるでしょう。
育毛剤で治療しよう!
U字はげの原因は、加齢以外であればAGAである場合が殆どです。AGAを治療するには、病院での受診が基本ですが、他にも育毛剤や育毛サプリなどを活用してみるのも良いでしょう。
育毛剤にはAGAの原因にアプローチする成分が含まれている製品もあるので、なるべくそれらを使用するようにしてください。育毛剤はU字はげなどの薄毛が気になる箇所にピンポイントに塗付することが可能であり、頭皮のフケやかゆみといった問題に対してもカバーができます。
加えて育毛剤はシャンプー後に使用するパターンが殆ど。頭皮環境を事前に整えた上で育毛剤を頭皮に塗る必要があり為、シャンプーの方法や日頃の頭皮ケア、育毛剤を塗付した後に入念にマッサージを行うなど、育毛剤を使用することに関連して、頭皮環境を徐々に整えていくことも可能です。育毛剤を使用しながら育毛シャンプーを使ってみるのも、頭皮の環境をより整えることに効果を発揮するはずです。
若くて薄毛に悩んでいる人の割合は意外に多いですが、しかし実際に専門のクリニックに行って対処するというのは、中々勇気が必要です。「なんとなく気になりだした」「薄いような気がする」そう感じている人は、手始めに市販の育毛剤を使用してみて、効果がなかった場合や症状が進行してしまった場合に受診してみるのもアリです。
特に、市販で売っている育毛剤であれば副作用も殆どなく、安全性も確立されているので試しやすい筈です。このように、育毛剤を使用することのメリットはたくさんありますが、反対にデメリットもいくつか存在します。たとえば種類が多く、選びにくいという点や価格が安くないという点。
どの種類がどれだけ効果が出るのかは個人差も存在しますし、実際に試してみないと分かりません。色々と試しながら模索してみる必要がありますが、ただし育毛剤の併用は安全性の面から決しておすすめ出来ないので、注意してください。また、育毛剤は病院で処方される薬とは違い医薬品ではないので、効果も穏やかです。症状が比較的初期段階である人であれば効果が期待できますが、ある程度重症であれば育毛剤だけでなく、病院での受診をおすすめします。
まとめ
U字はげや育毛剤の使い方についてご紹介してきました。若い人の中でもU字はげなどの薄毛で悩んでいる人は多く、その原因の多くがAGAと言われています。
ただし若年性の薄毛は、AGA以外にもその他にいくつかの原因が考えられます。たとえば円形脱毛症や脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症と呼ばれる脱毛症。円形脱毛症はいわゆる10円はげと呼ばれるタイプのはげですが、ストレスや免疫機能の低下によってもたらされる脱毛症状です。
脂漏性脱毛症はホルモン分泌の乱れが原因で起こる脱毛症であり、皮脂の過剰分泌で脱毛してしまうという症状が特徴です。粃糠性脱毛症はフケで毛穴が詰まり、炎症を起こすことで発毛が滞るという症状が特徴です。これらの脱毛症はそれぞれに専門の診察が必要となりますので、少しでも違和感があれば皮膚科への受診をおすすめします。