コーヒーが薄毛を促進させてしまう?加速させる理由は?
- 公開日:2019/12/26
幼少の頃、大人が飲んでいるコーヒーを飲みたいとせがんだら、コーヒーを飲んだらはげになるよと言われたことはないでしょうか。これは、まだ身体が充分に出来上がっていない子どもにカフェインを摂取させないように言った文言ですが、あながち間違いではありません。子どもだけでなく、大人もカフェインを取りすぎると身体に悪影響を与えます。薄毛の原因にもなります。しかしコーヒーイコール薄毛の原因というわけではありません。コーヒーの何が薄毛を加速させてしまうのかその謎について解明していきます。
Contents
コーヒーが薄毛を促進?
コーヒーと薄毛の関係
コーヒーと薄毛の関係とはなんでしょうか?コーヒーに含まれるカフェインは、目を覚まさせ、頭をすっきりさせてくれますが、飲みすぎるとどうでしょう。身体が覚醒してしまい眠れなくなります。通常アデノシンという物質が脳内の受容体と結合して眠くなるのですが、ここにカフェインが入るとアデノシン受容体と結合してしまいます。脳とアデノシンが結合しないので眠気がなくなります。
薄毛にとってよくないのは、良質な睡眠をとれないことですので、カフェインで覚醒して、いつまでたっても眠れないということになると髪の成長にとって必要な成長ホルモンが分泌されません。またアデノシンは細胞に働きかけ発毛を促す作用がありますが、カフェインと結合すると上手く働きません。それでコーヒーを過度に摂取すると薄毛になると言われているのです。
コーヒーが薄毛を促進させる理由
1杯のコーヒーは、身体を温めてくれますが、アイスコーヒーや4杯以上のコーヒーは逆に身体の体温を奪います。大量のカフェインが脳の血管を収縮させるので身体が冷えます。身体が冷えると血流も悪くなり、頭皮まで血流が充分にいきわたらなくなります。コーヒーを飲むことがたまにならばよいですが、日常的に大量のコーヒーを飲んでいると慢性的に血流が行き渡らない状態が続くので、頭皮がやせ衰え、結果として薄毛を促進させてしまうのです。
また日常的に飲んでいると中毒作用があるので、カフェインなしの生活ができなくなります。そうなると髪の毛はもちろん身体全体に影響が出てしまいます。
カフェインは髪を作るのに必要な亜鉛の吸収を阻害するので、髪がやせ細って抜けやすくなります。毎日のように大量にコーヒーを飲んでいるとコーヒーが身体に与える悪い部分が出てしまいコーヒーが薄毛を進めることになるのです。
ただ薄毛でもコーヒーを飲んでも良い
薄毛の人はコーヒーを飲むべきではないのでしょうか。そんなことはありません。飲みすぎなければよいのです。コーヒーだけでなく、何事も摂取しすぎると薬も毒になります。コーヒーを飲んだら即薄毛になるというわけではありませんが、なるべく寝る前にコーヒーを飲まないように気を付けることで薄毛対策にはなります。また、コーヒーは亜鉛不足を引き起こすこともありますので、亜鉛を多く含んだ食品を摂取するとよいです。
亜鉛は、薄毛だけではなく、他の機能にとっても必要不可欠な物質です。亜鉛が不足していると、貧血や、食欲不振、皮膚炎や慢性的な下痢を引き起こします。
そのため、亜鉛不足を補うために、レバーや赤み肉を積極的に摂取するか足りない部分はサプリメントなどで補うようにしましょう。
少量のコーヒーは育毛効果もあり
また、少量のコーヒーには、育毛効果も期待できるのです。コーヒーに含まれるポリフェノールは、血管を拡張させてくれます。そのため、血流がよくなるので、頭皮環境が整います。
先ほど少量のコーヒーといいましたが、1日の最大摂取量を400mgにおさえ、1回の摂取量を200gmまでにすると育毛の効果が期待できます。温かいコーヒーは、血流をよくし、代謝機能を上げる働きをします。
またリラックス効果もあるので、ストレス発散の作用もあります。カフェインには利尿作用もあるので、AGAの原因物質であるジヒドロテストロンという物質が体外に排出されるので薄毛対策にも有効です。
多く飲んでしまうと抜け毛の原因になりますが、少量のコーヒーは育毛剤同様に育毛効果が期待できる物であるといえます。
コーヒー以外の飲み物は薄毛になる?
飲み物が薄毛に影響を与えるのは、コーヒーだけではありません。薄毛になる可能性がある飲み物をピックアップしましょう。
アルコール
慢性的なアルコール摂取は、薄毛になる可能性があります。育毛剤にはアルコールが入っているので意外かもしれません。
アルコールは、ほどほどの量であればストレスの解消や血液の循環が良くなりますが、過剰な摂取すると、アセトアルデヒドと呼ばれる物質が関わってきます。
炭酸飲料の過剰摂取
頭皮のことを考えたらどちらもほどほどにしておいたほうがよさそうです。他にも糖分を多く含んだジュースや炭酸飲料水も頭皮にはよくありません。糖分を多量に摂取すると皮脂が分泌されやすくなり、頭皮が油っぽくなります。
夏に冷たいものを飲むのも注意
これらの飲み物は、飲んではいけないというわけではありませんが、過度の摂取は薄毛や抜け毛につながりますので、飲む量に注意しましょう。他の飲み物でもあまり冷たい飲み物を飲みすぎるのはよくありません。
夏の暑い日に冷たいものを飲みすぎると秋口に抜け毛が多いというのは聞いた事ないでしょうか。そもそも秋は髪の毛の生え変わる時期なので他の季節と比べて抜け毛が多いのですが、夏に冷たいものを飲みすぎると、身体が冷えて、その冷えが原因で血行不良になり頭皮まで血液が充分に行き渡らず、余計に抜けてしまうのです。
1年中温かい飲み物に変えるだけで毛の抜ける量はずいぶんかわってきますが、夏に温かい飲み物を飲めないという人は、せめて常温の飲み物を飲むようにしてみてはいかがでしょうか。
薄毛に良いと言われる飲み物
では反対に薄毛によいといわれている飲み物には、何があるのでしょうか?
温かいココア
まず、温かいココアです。ココアにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには、抗酸化作用があり、頭皮の若返りと活性化の作用があります。
豆乳
髪の毛のために摂取した方がよいたんぱく質が多く含まれる豆乳も頭皮に薄毛予防になります。大豆に含まれるイソフラボンが男性ホルモンを抑制してくれます。女性ホルモンを活性化してくれる作用もあるので、髪にハリやツヤがうまれます。
豆乳の味が苦手という人は、パスタのソースにしたり、スープにしたり料理に取り入れることで摂取できます。また最近はさまざまな味の豆乳飲料がありますので、豆乳そのものの味が苦手な人でも飲みやすい飲料になっています。
ビタミンCがたっぷりの飲み物
他にも果汁100パーセントのジュースで砂糖が加えられていない物も育毛剤のように育毛効果があります。
髪を作るのに必要なビタミンCを多く含み、果肉だけでなく皮までジュースに入れるとアミノ酸も摂取できます。
常温の水
そして何より常温の水がよいです。水には代謝に必要な酸素も充分に含まれています。冷たくしすぎると身体が冷え血流が悪くなりますので注意してください。
まとめ
薄毛の原因がコーヒーにあるとは必ずしも言い切れません。1日、1回に飲む量が少量であればコーヒーに含まれる成分は、育毛作用があります。体内環境や頭皮環境を整えてくれます。
しかし、これを日常的に大量に摂取してしまうと薄毛の原因になります。コーヒーに含まれる物質と体内で形成される物質が結合して髪を抜けさせてしまうからです。
またコーヒーが原因で頭皮を整えるホルモンの分泌を妨げることもあります。だからコーヒーを飲むと薄毛になるや、コーヒーが薄毛を進めてしまうといわれるようになったのです。