育毛剤の有効成分を知っておこう！一覧でご紹介！

育毛剤の一般的な有効成分というと、テレビCMや広告などではミノキシジルが有名ですが、これ以外にも多くの成分が1本の薬に配合されています。成分ごとに薬としての効果が変わってきますので、ひとつの薬で望ましい効果が得られない場合は、いくつかの薬を使い分けることで効果を比較する必要があります。日本国内で手に入る一般的な薬の有効成分を一覧形式で見ていきましょう。

育毛剤のメカニズムの違い

育毛剤は毛根や毛髪にはたらきかけることで発毛サイクルを促進する薬ですが、そのメカニズムには大きく分けて3つのパターンがあります。毛髪の成長そのものを促進するタイプの育毛剤は毛包細胞や毛母細胞に作用し、毛髪の原料となる細胞の成長期をより長くし、髪の毛1本1本を強く、太くしてくれます。成長した毛髪を抜けにくくすることも重要です。毛髪が抜け落ちるタイミングをできるかぎり遅くすることで健全な発毛サイクルをキープし、薄毛を改善する効果があります。さらに、頭皮の環境を改善することでより強い髪の毛が育ちやすい土台をつくり、薄毛が進みにくい状況をととのえていきます。これら3つの育毛剤を組み合わせることによってそれぞれの薬の効果をより高めることにつながります。

毛髪の成長促進が期待できる成分

育毛剤と言っても、有効成分によって期待できる効果が変わってきます。毛髪の成長促進ならステモキシジン、リジュリンなどが代表的な成分です。ステモキシジンは髪の毛の毛包幹細胞に働きかけ、毛細胞を活性化させます。アセチルデカペプチド‐3とも呼ばれるリジュリンは成長因子を補う成分として知られています。その他、イチョウ葉エキス、エビネエキス、Ⅼ‐アルギニン、オランダカラシエキスなども毛髪成長の促進に良いとされています。

抜け毛・老化防止が期待できる成分

抜け毛防止であればキャピキャシル、フィナステリドなどが一般的です。この2つの成分は男性ホルモンを抑制することによって抜け毛を防止します。その他、デュタステリド、冬虫夏草エキス、ノコギリヤシ、ヒオウギエキスなども男性ホルモンを抑制させることが出来ます。また、頭皮の老化も原因になってくることがあります。L-システイン、カキタンニンなどはそれらを防ぐ成分です。

頭皮環境の改善が期待できる成分

アスコルビン酸、カシュウは皮脂を抑制することで頭皮環境の改善に効果があるとされています。また、乾燥も大敵の為、アセチルグルコサミン、アロエエキスなど保湿効果の高い成分も頭皮環境の改善を見込めます。また、かゆみや炎症がある場合にはビワ葉エキス、ユキノシタエキスなども頭皮環境改善の役に立ちます。それ以外にも保湿や成長因子の補足など、有効成分ごとに主要な効果が異なりますので、主な有効成分だけでも一覧形式で把握しておくと育毛剤選びの際に役立ちます。

成分以外に注意すべきこと

育毛剤には使用期限があり、期限切れのものでは有効成分のはたらきが保証されなくなってしまいます。一般的に、医薬部外品であれば未開封で3年程度、医薬品では2年半が使用期限の目安となっています。開封後であれば種類にかかわらず3カ月以内に使い切るようにしましょう。また、薬事法の改正にともない、日本でもオンラインショップなどで手軽に医薬品が購入できるようになりました。育毛剤をネット経由で入手する場合は、有効成分に特に注意が必要です。海外からの輸入製品の場合、不純物が混じっていることも少なくはなく、頭皮にとってかえって有害な成分が含まれている可能性も否定できません。以上のリスクをふまえ、オンラインで薬を購入する際には必ず販売元と成分の一覧表をチェックしましょう。配合成分以外にも、育毛剤選びの際にチェックすべきポイントはいろいろあります。保管方法もそのひとつで、たとえ未開封の状態であっても保管状態が悪ければせっかくの効果が発揮されない場合があります。どの種類の薬も基本的に直射日光をさけた涼しい場所に保管するのが望ましいとされており、正しい方法でしっかり保管していれば2年半から3年程度は未開封で保存できるとされています。
育毛の薬には大きく分けて3つの役割があり、それぞれ有効成分が異なります。また、保管方法も重要で、正しい方法で保管することによって薬としての効果をより長く持続させることができます。薬をオンラインで購入する際には必ず成分の一覧表をチェックし、しっかりした販売元から購入するように心がけましょう。