育毛剤を使うのに年齢制限ってあるの?
- 公開日:2019/10/09
今の時代、薄毛治療に悩むのは壮年期以降の男性ばかりではありません。むしろ、ストレス社会にあって若年層の男性でも薄毛に悩むケースが増えており、若年層向けの薄毛治療クリニックも全国的に増えてきています。育毛剤を使用する際に気になる年齢制限について詳しく見ていくとともに、薬をより効果的に使用し、薄毛を短期間で治療する方法について具体的にお伝えしていきます。
育毛剤には2種類ある
通常に手に入れることができる育毛剤には、医薬品と医薬部外品の2種類があります。このうち、医薬部外品の方はドラッグストアや薬局で市販薬として販売されていて、使用にあたっても年齢制限はありません。一方、医薬品のほうは専門医の処方がなければ入手できず、薬剤としての効果も高いため、原則として未成年者の使用は認められていません。20歳以上であればどの種類の医薬品も使用することができますが、医薬部外品を一定期間使用し、効果が表れなければ医薬品を試してみる、というケースが多いようです。
育毛剤は保管方法も大切
医薬品であれ、医薬部外品であれ、育毛剤を使用する際には普段の保管方法も重要です。どのような種類の薬にしても直射日光と湿気を嫌う性質がありますので、ご自宅でも陽射しのあたらない、温度が一定している場所に保管するのが基本となります。ただ、冷蔵庫などに入れると薬としての成分が変質してしまう可能性がありますので、常温保存を心がけるようにしましょう。また、育毛剤には使用期限があり、未開封の状態であれば2年半~3年程度、開封後は3カ月以内に使い切るのが望ましいとされています。
薄毛はいつからはじまる?
薄毛や脱毛症というと壮年期にかけて見られる症状であるかのように思われるかもしれませんが、最近の日本では20代から30代にかけての脱毛症、いわゆる若年性AGAが増えています。壮年期以降の脱毛症の場合、多くは加齢現象にともなう変化であることが多いのですが、若年性脱毛症の場合、ストレスの積み重ねや体質問題などが原因となっているケースが少なくありません。したがって、若年性脱毛症専門のクリニックでは事前のカウンセリングや体質チェックを入念に行い、根本的な原因を特定したうえで治療が進められます。
育毛剤が処方されるまで
薄毛治療専門のクリニックでは、受診したからといって育毛剤が機械的に処方されるわけではありません。風邪薬でも年齢制限や体質、症状の程度などをきちんと見極めたうえで処方されるように、薄毛治療の薬もひとりひとりの薄毛パターンをきちんと見きわめたうえで適切なものが処方されます。また、薬は一度処方して終わり、というわけではありません。当然、薬の相性がありますので、望ましい効果が得られない場合は他の薬や治療法を検討しつつ慎重に治療を進める、ということが薄毛治療の基本となります。
未成年者の薄毛治療
未成年者の脱毛症も決して少なくはありません。未成年者の場合、薄毛の背景としては精神的なストレスや先天的な体質、遺伝子などの影響が考えられ、成人以降の脱毛症とは区別されています。育毛剤には年齢制限があるため、未成年者の脱毛症に対してはたとえ医薬品であっても処方することができません。未成年者の脱毛症に対しては、ストレスの軽減や食事療法など、薬に頼らないかたちでの治療が検討されます。