ヒゲ用の育毛剤ってあるの?
- 公開日:2019/10/17
育毛剤による薄毛治療を長い期間にわたって続けていて、同じ薬をヒゲにも使えないかと考えるのは、いたって自然な疑問です。果たして、育毛の薬を薄毛治療だけでなく、ヒゲにも使うことは可能なのでしょうか。毛髪とヒゲの生えるメカニズムの違いをおさえつつ、育毛の薬を頭皮以外に使用した場合の効果について詳しく見ていきましょう。薬以外による増毛のアプローチについても具体的にお伝えしますので、ぜひとも参考になさってください。
育毛剤をヒゲに併用することは可能
結論から言うと、頭皮用の育毛剤をヒゲに転用することは可能です。日本国内でも大手とされる育毛剤メーカーの公式見解では、敏感な粘膜以外であれば頭皮用の薬をヒゲ用として使っても特に問題はない、ということになっています。ただ、それはあくまでも禁止されていない、というレベルの話であり、メーカーとしては併用した場合の効果を保証するものではありません。そもそも、育毛の薬は頭皮用に開発されたものですので、基本的には毛髪に対して一定の効果を発揮するもの、として理解しておいたほうが良さそうです。
毛髪とヒゲの違い
毛髪とヒゲでは、発毛のメカニズムにも違いがあります。まず、毛髪は女性ホルモンが関係しており、女性ホルモンが多いほど薄毛になりにくくなります。女性に男性のような薄毛が少ないのは、女性ホルモンの作用によるものです。一方、ヒゲが生えるのは主に男性ホルモンの作用であり、思春期以降になり男性ホルモンが本格的に分泌されはじめると口もとや顎のひげが濃くなります。このように、頭皮とひげでは発毛のメカニズムに違いがありますので、たとえば女性ホルモンを活性化させるタイプの育毛剤をヒゲ用として転用したとしても、望ましい効果が得られないかもしれません。
薬以外の薄毛治療アプローチ
育毛剤以外にも増毛のためのアプローチはいくつかあります。日常生活でも無理なく続けられるアプローチとしては、食事療法が挙げられます。具体的には男性ホルモンを活性化させる作用のある食品を積極的に摂取することで発毛サイクルを促進する目的があります。男性ホルモンを活性化させる食品としては豚肉や海藻類などがあり、それらの食品を普段の食生活のなかでバランスよく取り入れることで長期的に増毛しやすい体質をつくる効果があります。
女性にもヒゲが生える理由
女性でも、口もとや顎のあたりに髭が生えることは決してめずらしくありません。特に、中年以降の女性は髭が生えやすくなり、体質によってはムダ毛処理が必要になる場合があります。女性でも髭が生えてくる原因としてはホルモンバランスの乱れが考えられ、更年期にさしかかり男性ホルモンが優位になることによって髭が生えやすくなります。もちろん、男性ホルモンと女性ホルモンが完全に逆転することはないため、生えてきたとしても産毛程度ですが、気になる場合は専用のムダ毛処理アイテムなどを利用し、こまめに処理するようにしましょう。
併用は専門医に相談
毛髪と髭では発毛のメカニズムが違うため、頭皮用の薬を髭用として併用することの効果は科学的には証明されていません。どうしても併用したい場合は必ず専門医に相談し、副作用があればただちに使用を中断しましょう。