髪の毛を太くするために必要な食べ物は？そもそも太くなる

自分の毛髪に関して悩みを持っている人というのは、非常に多いです。毛の量が少ない、毛が薄い、抜け毛が多いなど人によって悩みは様々です。しかしどのような悩みを持っている人にとっても、1本1本の毛を強く健康な状態にするということはとても大切なことです。

では細く弱い状態の毛は、何か対策をすることによって太くすることは出来るものなのでしょうか？食べ物や栄養素との関係性について併せて見ていきます。

自分の毛髪に悩みを持っている方は、ぜひチェックしてみてください。

髪の毛を太くするために必要な摂取すべき栄養は？

髪の毛を太くするためには、必要な栄養素をきちんと摂取するということがとても重要です。タンパク質、脂質、ビタミンやミネラルなどの栄養素を偏らないようにしながらバランスよく取り入れていくようにします。

たんぱく質

栄養素をバランスよく摂取することが最も重要ではありますが、その中でも最も重要なのがタンパク質です。髪の毛はケラチンというタンパク質が主な成分として作られており90%以上を占めています。そのためタンパク質が不足してしまうと、毛髪が細く弱くなってしまったり抜けやすくなってしまったりします。

しかしケラチンを効果的に作り出すためには、タンパク質だけを摂取すれば良いわけではありません。摂取したタンパク質を分解するためにはビタミンBが必要であり、ケラチンを作るためには分解して生み出されたアミノ酸と結合する亜鉛とミネラルが必要になります。ほかにも血管を拡張させ発毛を促す効果があるビタミンＥも必要な栄養素です。タンパク質はもちろんこれらが含まれる食べ物を積極的に摂取するのが良いです。

タンパク質を多く含む食べ物には、卵や納豆や大豆などの豆類、鉄分も豊富な鶏肉、血液の状態も良くしてくれる青魚、多くの種類の栄養素を含む野菜であるブロッコリーなどがあります。タンパク質には植物性のものと動物性のものがありますが、どちらか1つではなく2種類のタンパク質をバランス良く摂取するようにしましょう。

ビタミンB群

次にビタミンBを多く含むものですが、ビタミンBにはB1やB6など様々なビタミン群があります。そのためそれらのビタミン群を全てバランスよく摂取した方が良いです。ビタミンB２を多く含んでいるものには大豆、卵、乳製品、レバーなどがあり、ビタミンB1を多く含んでいるものには豚肉やうなぎ、白子などがあります。

そしてビタミンB6を多く含んでいるものにはサンマやイワシなどの青魚、キャベツなどがあります。このように様々な食材がありますので、上手く取り入れながら全てのビタミン群が摂取できるようにすると良いです。

ミネラル（亜鉛）

亜鉛を多く含んでいる食べ物には、牡蠣や大豆、牛肉や卵、チーズなどがあります。亜鉛は体内で作り出していくことができない成分なので食べ物からしっかりと摂取して取り入れていかなくてはいけません。亜鉛は髪の毛だけでなく、骨を作り出したり新陳代謝を良くしたり傷を修復したりという非常に重要な役割をしています。

身体の中の栄養素は生命維持など重要度の高いところから優先して使用されて行きますので、髪はどうしても後回しになってしまいます。そのため十分な量がないと、髪にまで栄養素を届けることが出来なくなってしまいますので意識して摂取していく必要があります。

ミネラルを多く含む代表的な食べ物は、海藻類です。海藻類は髪に良いということを聞いたことがある方も多いかもしれませんが、それは頭皮の血行を促進してくれる効果があることに由来しています。

ビタミンE

ビタミンＥも摂取したい栄養素です。ア－モンド、バター、玄米などに多く含まれています。血行が良くなると栄養素がきちんと届けられるようになりますので、髪も健康になります。

バランスの良い食事を心がけるのはもちろんですが、今回ご紹介したような食べ物を積極的にバランスよく摂取することを心がけることでより高い効果を得ることが出来ます。

本当に髪の毛は太くなるのか？

そもそも髪の毛は何か対策をしたり努力をすることによって、太くすることが出来るものなのでしょうか？人によって違いはありますが、毛の太さというのは年齢を重ねることによって徐々に細くなっていくものです。特に何もしなければ男性は20代の後半、女性は30代の後半から徐々に細くなっていくと言われています。

しかしそもそもの毛の太さや質などは、生まれつきのもので遺伝要素が非常に強いものです。そのため遺伝的に細い毛を、目に見えてわかるくらいに太くするということは難しいです。

ですが様々な原因によって弱ってしまい後天的に細くなってしまっている髪の毛であれば、その問題を改善したり対策を行うことによって太さを増すことは出来ます。

生まれつき細い毛であるという場合はどうにもならない部分というのも残念ながらありますが、そうではない場合は何が自分の髪の毛を細くしてしまっている原因であるのかをきちんと理解した上で対策や改善を行うことによって強く太い健康な毛を目指すことが可能です。

髪の毛が細くなる原因は？

毛が細くなってしまう原因はいくつかあり、代表的なものが加齢、栄養不足、生活習慣の乱れ、ストレスなどです。

原因は様々ですが、実際に毛髪が細くなってしまうのは毛根にある毛包という器官に良くない影響が与えられてしまうことにあります。毛包は髪の毛を生み出す役割をしている器官です。内部には毛乳頭や毛母細胞があり、毛細血管から栄養が届けられて細胞分裂行い毛髪を作っていきます。

毛包がしっかりと動いていると作られる髪の毛も強く太さのあるものになりますが、毛包がしっかりと動けていないと毛乳頭が弱くなってしまいそれに伴って毛も細く弱いものになってしまうのです。

毛包が上手く機能しなくなってしまうのは、ヘアサイクルの乱れが大きな原因となっています。髪は成長してから抜け落ちていくまでに、定期的なサイクルを繰り返しておりこれをヘアサイクルと言います。しかし様々な原因によってこのサイクルが乱れてしまうと、毛包が毛髪を作り出すことが出来なくなってしまい毛包自体も小さくなってしまいます。

萎縮してしまった毛包では健康な毛髪を作りだすことが出来なくなってしまいますので、細くなってしまうことを改善するためには毛包がしっかりと活発に働くことが出来るようにすることが非常に重要なのです。

まとめ

髪の毛が細く弱ってしまうと、抜け毛や薄毛の原因となります。悩みを解消するためには、髪を太く健康な状態にすることが重要です。

遺伝などの理由ではなく何らかの原因があって細い場合にはそれを改善するということは難しいですが、後天的な理由によって細くなってしまっている場合には対策や改善を行うことによって太い髪を作ることは十分に可能です。

髪が細くなってしまう原因にはストレスや栄養不足、生活習慣の乱れなどがありますが食事から摂取する栄養素を意識するということはとても有効な手段です。

健康な髪を作るためには様々な栄養素をバランスよく摂取することが大切ですが、その中でも90%を占めているケラチンの素となるタンパク質を十分に摂取することが重要です。そしてタンパク質をケラチンにするための亜鉛、ビタミン、ミネラルも合わせて摂るようにしましょう。

今回ご紹介したような食べ物を意識して食べていくことは重要ですが、考えすぎてストレスを感じてしまうのもよくありません。無理をしない程度に上手く取り入れていくようにしてください。