育毛剤とヘアトニックに違いはあるの?
- 公開日:2019/10/19
頭皮用の薬、というイメージが強い育毛剤とヘアトニックですが、薬としての役割と効果、使用方法には明確な違いがあります。それぞれの効果の違いや正しい使用方法について検証しつつ、どちらの薬も安全に使用し続けるためのポイントについて具体的に見ていきましょう。それぞれの違いについて細かく解説していきますので、ぜひとも参考になさってください。
育毛剤とヘアトニックは違う
育毛剤とヘアトニックは、商品の分類としても明確な違いがあります。まず、育毛剤は文字通り、頭皮環境を根本からととのえ、発毛サイクルを促進して髪の毛が生えやすい土台をつくりだすための薬です。育毛剤には医薬品と医薬部外品があり、医薬部外品は薬局やドラッグストアなどで市販品として購入することができますが、医薬品のほうは原則として医師の処方がなければ購入することができません。一方、ヘアトニックのほうはあくまでも整髪料の一種であり、頭皮や毛髪の清潔さをキープするためのアイテムとして分類されています。ヘアトニックは医薬品でも医薬部外品でもないため、医療機関ではなくドラッグストアやコンビニなどでも購入できる、という違いがあります。
ヘアトニックにも育毛効果がある?
ヘアトニックは本来的には育毛のための薬ではないため、整髪料以外の使用方法は公式には推奨されていません。成分的にも育毛に作用のある成分は特に含まれていないため、ヘアトニックを薄毛治療の薬として使用してもはっきりとした効果が得られる、という保証はありません。ただ、頭皮の清潔さをキープすることで間接的に発毛サイクルの促進につながる可能性もありますので、整髪料の使用もまったく意味がないとは言い切れません。
育毛剤も成分は同じ?
育毛の薬だから薄毛治療に無条件に効果がある、というわけではありません。一般的な育毛剤に含まれているのはミノキシジルなどですが、すべての薬にこれらの成分が含まれているわけではなく、成分に関する明確な基準も定められていません。したがって、育毛の薬を医薬部外品として購入する際には必ず側面の成分表示を確認し、より多くの有効成分が含まれている商品を見きわめるようにしましょう。
自分に合った育毛剤を見つける方法
育毛剤選びにも相性があります。いくら効果が高かったとしても、相性の合わない薬を長期間にわたって塗布し続けていたのでは望ましい効果を得ることができません。自分に合った育毛の薬を探すには、専門家によるアドバイスが不可欠です。医師や薬剤師に薄毛のパターンについて相談し、頭皮環境をチェックしてもらうことであなた自身に最適な薬の種類を教えてもらうことができます。
薬以外のアプローチも大切
薄毛治療に有効なアプローチは薬ばかりではありません。むしろ、薬を使用する前に頭皮環境をととのえることが重要で、発毛サイクルの土台が出来上がっていない状態でいくら高価な薬を塗布したとしても充分な効果が得られません。発毛サイクルを促すには頭皮の血流を良くすることがポイントとなり、入浴するだけでも血流改善効果があると考えられています。
育毛剤は薬、ヘアトニックは整髪料、という違いがあります。ヘアトニックを育毛の薬として使用するのは公式には推奨されておらず、頭皮に与える影響も予測できませんので、併用は極力さけましょう。育毛の薬と合わせて温熱療法などのアプローチを組み合わせることでより薄毛を改善しやすくなります。市販薬で改善しない場合には専門家に相談することが望ましいです。