育毛剤の医薬品と医薬部外品はどちらが良いのか?
- 公開日:2019/11/29
育毛剤と発毛剤。2つとも似たような製品かと思いますが、実は医薬品と医薬部外品とに分けられ、大きな違いが存在するのです。具体的にはどういった違いが存在するのでしょうか。また効果やリスクとはそれぞれどういった点にあるのでしょうか。医薬品と医薬部外品の両者の違いをご紹介します。
薄毛対策には、育毛剤を使用するべき?それとも発毛剤を使用するべき?どちらも同じような物に感じるかもしれませんが、実は両者には大きな違いがあるのです。育毛剤、発毛剤の違いを認識せずに使用してしまうと、大きなリスクを伴う恐れもあります。また、医薬品と医薬部外品の違いもあり、自分にとってはどちらが効果的なのか。どちらがより育毛効果が高いのか。適切な薄毛対策を行う為にも、まずは両者の違いをしっかりと把握しておきましょう。
Contents
医薬品と医薬部外品の違いは?
医薬品とは?
医薬品とは治療を目的、または効果をもつ薬を指します。医薬品には医師によって処方される医療用医薬品と、ドラッグストアなどでも販売できる一般用医薬品の2種類が存在します。そして一般用医薬品の中でも最もリスクが高く、薬剤師のみが販売できるのが第一類医薬品と呼ぼれる種類、第一類医薬品よりもリスクが低く、登録販売者でも販売が可能な種類を第二類医薬品、最もリスクの低い第三類医薬品と呼ばれます。
医薬部外品とは?
一方医薬部外品は医薬品とは違い、予防や衛生面の向上を目的として販売され、厚生労働省が認可している成分が配合されている製品を意味します。医薬品は治療を目的として生成されているので副作用やリスクを伴うこともありますが、治療目的では作られていない医薬部外品であれば、副作用やリスクは殆どありません。また、医薬部外品は予防や衛生面の内容についても限定されており、吐き気やその他の不快感、口臭や体臭の防止、または、あせもやただれの防止、脱毛の防止や育毛・除毛に限られます。
薬用部外品が「育毛剤」医薬品が「発毛剤」!
上記の規定から鑑みると、育毛剤は医師や薬剤師に処方してもらわずとも購入ができる「医薬部外品」であることが分かります。育毛剤は脱毛の予防と頭皮の保護、毛の成長を促す効果が得られる製品ということです。つまり、まったく毛の無い状態で育毛剤を使用したとしても、育毛の効果は殆ど得られないというわけです。対して、発毛剤と呼ばれる製品は、毛の無い箇所に毛を生やすという効能を持っています。育毛剤以上に効果もリスクも高い為、発毛剤の多くは医薬品に分類されています。育毛剤と発毛剤、言葉だけを読み取るとどちらも同じように感じるかもしれませんが、医薬品と医薬部外品の違いからも分かるように、効果もリスクも大きく異なります。2種類の違いをしっかりと把握し、自分に適した製品を選ぶことが重要です。
医薬部外品の育毛剤は効果がない?
薄毛に悩みを抱えている人にとっては、誰でも気軽に購入できる医薬部外品の育毛剤の存在はありがたいもの。薄毛予防は医薬部外品の育毛剤から始めた、という人も少なくないはずです。しかし中には、医薬部外品である育毛剤に効果が期待できるのかと、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。医薬部外品である育毛剤はドラッグストアなどで購入が可能ですが、製品自体は決して安いものではありません。高い製品を購入したとしても、まったく効果が現れないのであれば意味がないですよね。確かに、医薬部外品である育毛剤は医薬品である発毛剤や病院で処方される薬剤ほど劇的な効果を期待できるわけではありません。
効果が現れるとしても個人差が存在します。しっかりと育毛されるケースもありますが、まったく効果が現れないケースだってあります。しかし、たとえ医薬品の発毛剤ほどの効果が現れないにせよ、医薬部外品の育毛剤にも育毛促進の成分が配合されています。劇的な効果が現れないにせよ、数か月単位で続けていく内に、緩やかに効果が得られる、なんてことも大いに考えられます。また、医薬品の発毛剤とは違い副作用などのリスクも少ないので気軽に始めることも可能です。発毛剤の副作用にはかゆみ、かぶれなどの皮膚への影響だけではとどまらず、心臓や肝臓などにも影響を及ぼすこともあり得ます。
心臓や内臓系に自信がない人にとっては、影響の強い医薬品の発毛剤よりも医薬部外品の育毛剤で様子を見る方が適しているかと思われます。今現在育毛剤を使用しているけれど、中々効果が現れないと悩んでいる人は、使用されている成分表示を見て、それ以外の製品に変更してみるのもおすすめです。育毛剤と書かれていればなんでもいい、というわけではありません。成分によって自分の頭皮に合ったり合わなかったりするのも存在します。値段や知名度だけにこだわらず、自分に適した育毛剤を選ぶことが肝心なのです。
自分にあった育毛剤の見つけ方
薄毛に悩んでいる人にとっては、医薬部外品である育毛剤を購入するべきか、はたまた思い切って医薬品である発毛剤を購入するべきか悩ましいポイントでしょう。「昔に比べて薄毛が気になり始めた」「フケや抜け毛が多い気がする」それぐらいの感覚であれば、リスクの高い発毛剤を選ぶより、医薬部外品の育毛剤で効果は十分得られるでしょう。自分に適した育毛剤選びが肝心であると先述しましたが、自分に相応しい育毛剤をどうやって選ぶべきでしょうか。医薬部外品である育毛剤選びは成分表示をよく読むことが大事。初心者であればどういった成分が有効なのかは判別つかないとは思いますが、まずは手頃な物を購入してみて実際に使用してみてください。
使用した育毛剤の効果が出なかった場合や反対に効果が現れた場合は、どんな成分が入っているのかをチェックしてみて、他の製品と見比べてみましょう。その成分が入った製品を軸に、まだ試したことのない成分が含まれた製品を試してみたりしながら、選ぶ幅を広げてみてください。創意工夫しながら製品を選んでいくと、徐々に自分に適した育毛剤が判別してくるはずです。ネットでの購入であれば海外の製品が購入できたり、成分が見やすく表示されていたりするので他の製品と見比べやすいなど、メリットはたくさんあります。効果の無い物と効果があったものを見比べ、どういった成分が自分に相応しいのかが判別し始めると、育毛剤選びも分かりやすくなる筈です。
また、医薬部外品の育毛剤を使用しながら自分に適した育毛ケアを模索していくことも重要。育毛は頭皮のケアを施さなければ、どれだけ薬剤を使用したとしてもその効果は半減されてしまいます。頭皮環境を整える方法は人によって違いが存在します。マッサージなどによって血行を促進させる、食生活のバランスを考える、シャンプーを行って皮脂のつまりを解消させるなどケアの方法は様々。当然、人によって体質は異なりますから、薄毛の原因もそれによって違いが存在しますし、アプローチの方法も異なってきます。自分の問題点を考え、自分に適した育毛ケアを模索することも増毛を目指す上で大切な心掛けです。
まとめ
育毛剤、発毛剤。どちらも同じように髪を生やす薬だと思い込みがちですが、両者には医薬品と医薬部外品という違いが存在します。医薬部外品は誰でも簡単に購入ができ、且つ副作用も少ないですが、医薬品を使用する際には注意が必要です。特に持病がある人にとってはどういった影響を及ぼすのか、素人では判断できないので、必ず医師に診断を仰ぎましょう。薄毛対策は初めてという人は、影響の小さな医薬部外品である育毛剤から使用してみるのがおすすめです。効果が出ない、または薄毛がどうしても気になって初めて専門医にかかるというのもアリです。医薬品、医薬部外品の効果やリスクを正しく知り、適切な薄毛対策を行ってください。