髪の毛は1日に100本も抜けるのか？本当だったら対処法は？

髪の毛は１日に100本ほど抜けるとも言われるますが、年齢とともに寂しくなる髪の毛や抜け毛に悩む人にとって、最も気になるのが枕やブラシにつく抜け毛です。抜け毛に悩む人にぜひ知ってほしい情報や注意点をまとめましたので参考にしてください。

私たちの髪の毛は日々新しい髪に生え変わりながら再生しています。抜けた髪はシャンプーをした時や朝、起きた時の枕、髪を梳かしたブラシについているだけでなく、カーペットや洗面所、ドレッサーとあらゆる場所に落ちていますが、その本数はなんと1日100本とも言われます。抜け毛を気にしている人にとっては本当に毎日100本も抜けているのかどうかは重大な関心事です。そもそも髪の毛は本当に1日100本抜けているのか、また注意したい抜け毛など100本という本数に限らず知っておきたい点をまとめました。

「髪の毛は1日に100本抜ける」は本当なの？

毎朝、枕やブラシについた抜け毛を見るたびにため息をつき、シャンプーをした時にごそっと手についた髪を見るとぞっとしてしまいます。年齢を重ねると少しずつ髪の毛や頭皮にまつわるトラブルが増え、抜け毛も増えていきます。年齢に関わらず、季節の変わり目や空気の乾燥する時期、また女性の場合出産やホルモンバランスの乱れが原因となって抜け毛が増える場合もありますが、本当に髪の毛は１日に100本も抜けているのでしょうか。一般的に人の髪は、健康な頭皮であっても１日に50本から100本程度抜けていると言われ、抜け毛シーズンとなると200本も抜けることがあります。髪の毛は全体で10万本とされるので、１日に100本抜けたとしても約1割程度、また100本抜けるだけでなくちゃんと生えてくる髪も100本あるので問題ありません。髪の生え変わりには毛周期があり、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返します。毛周期のほとんどは成長期で、その後2～3週間の退行期を経て、数か月間の休止期になります。この頃には毛根の位置が浅くなり、その奥で成長を始めている新しい髪の毛に押し出されるようにして、古い髪が抜け落ちます。そのため、毎日のように髪が抜けるのは自然なことです。さらに休止期に抜ける髪の毛は強いブラッシングやシャンプーなど以外でも、ごく弱い力でも簡単に抜け落ちるまでになっています。100本と聞くとかなり多い気がしてびっくりしてしまいますが、実際には既に抜けていた髪がシャンプー時に、洗い流されている場合もあります。また髪の毛1本ごとに毛周期が異なるので、毎日100本抜けていても、突然全体量が激減して薄毛になってしまう可能性はほとんどありません。頭皮や毛根などにトラブルや自覚症状が無いのなら100本程度であれば問題ないと言えそうです。

100本とか関係ない！抜け毛の注意点

抜け毛や髪の毛に悩みや不安を持つ人にとって、毎日のように見るシャンプーやドライヤーの時の抜け毛はショックです。先にも紹介した通り、人の髪の毛は１日に100本程度は抜けていきます。抜け毛を実感しやすいのは、やはりシャンプーをして髪の毛を洗い流した時だと思いますが、当然全てがシャンプーをした際に抜けた訳ではありませんし、100本抜けたとしても健康な毛根があればきちんと100本髪の毛は育っているので、毎日新しい髪の毛が生えてきます。そのため100本程度なら心配ないのですが、注意するべき点もあるので、抜け毛や頭皮の状態に不安やトラブルや自覚症状がある人は気を付けましょう。前述のとおり、髪の毛は毛周期に沿って生え変わりをくりかえしていて、1日に100本程度は抜けるので、抜け毛の数だけで頭皮の状態を決めることはできません。もし急に抜け毛が目に見えて増えた、また産後やピルの使用を中止したなどホルモンバランスの変化が起きるようなことは無いのに抜け毛が増えた場合などは、注意深く様子を見ましょう。他にも髪の毛のボリュームが減ってしまった場合や、それまでには感じなかったかゆみやべたつき、フケなどが気になり出した場合も注意しましょう。急に抜け毛の本数が増えた場合は、頭皮の環境に何かしらの変化が起きているサインの場合もあるので、生活習慣やライフスタイルなどを見直してみると良いでしょう。強すぎるシャンプー剤やブラッシング、夏の強い紫外線が原因になることもあります。特に喫煙はニコチンにより血管が収縮するだけでなく、悪玉コレステロールの増加や活性酸素の増加により頭皮の老化を招くので要注意です。普段から喫煙をしている人は、加齢とともに喫煙の悪影響が表れやすくなるので、抜け毛の変化に気づいた時が、抜け毛や頭皮ケアの始め時です。

髪が100本ほど抜けている場合の対処法

髪が100本もしくはそれ以上に抜けている場合、自分でできる対処法にはどんなものがあるでしょうか。

生活習慣の改善

まず第一に見直したいのが、生活習慣や毎日の食事内容です。意外に忘れがちなのが睡眠です。一時的な睡眠不足であれば問題ありませんが、仕事などで帰宅が遅い場合やパソコンやスマホなどを見ていて、眠りにつくのが遅いまたは睡眠の質が悪い場合には、抜け毛の本数に影響を与えているかもしれません。睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されます。成長ホルモンは子どもの頃には、身長を伸ばす物質として知られていますが、大人になってからも重要な役割を果たします。体の代謝機能を整える他、肌のターンオーバーの正常化を促すなどの重要な働きがあります。髪を成長させる働きもあり、成長ホルモンが不足すると頭皮の修復もうまくできなくなり、頭皮の健康状態が悪化してしまいます。日中の活動への影響や仕事等への集中力の低下以外にも、抜け毛にまで影響があるかもしれないことを心に留めておきましょう。次に食事の内容も大切です。人の体や健康は口から摂取する食事や飲み物に大きく影響されますが、通常栄養は生命維持を優先するため髪の毛は体の中でも栄養の供給が後回しにされる部分です。そのため必要な栄養素が不足すると、ダイレクトに悪影響が出る場所であるとも言えます。抜け毛の減少を目指し、健康な髪を維持するために意識して摂取したい栄養素はたんぱく質や亜鉛、ビタミンＢ郡やビタミンＣ、Aなどです。たんぱく質は体内で分解され髪の毛の主成分になり、この時に必要なのが亜鉛です。またビタミン郡は血行促進に役立ち、健康な頭皮環境の維持に役立ちます。

運動をする

抜け毛の原因に血行不良が関連していることは、説明しました。血行不良を招く要因は様々ですが、手足の末端がいつも冷えている人や、頭皮を触ってみても固く動かないという人は特に、血行不良が疑われます。その場合は食事の内容や睡眠の質を改善しても、抜け毛の改善につながらないケースがあります。食事から摂った栄養は血管を通して全身に運ばれるため、血行が悪いと当然抜け毛対策に摂取した栄養素もッ十分に届けられません。適度に有酸素運動を取り入れ、血行促進に努めること改善が見られるかもしれません。ウォーキングやジョギング、スイミングなど、仕事やライフスタイルに合わせ無理の無い範囲で長く続けられるものを選ぶようにしましょう。

頭皮マッサージをする

適度な運動と同様、頭皮マッサージにも血行促進効果があります。実は頭皮は、直接手指でマッサージすると意外なほどよく動きます。肩や腰などの血流が滞ることでコリを感じるのと同様に、頭皮の血流が悪いと栄養素が毛根に届かなくなり新陳代謝を妨げます。頭皮を直接マッサージすることで代謝を活発にし、ストレス解消効果も得られます。また頭皮へ流れる血液は心臓から流れてくるため、肩や首が凝っていると頭皮マッサージの効果も十分に得られません。肩や首のストレッチを行い緊張をほぐしておきましょう。

育毛剤を使う

こまで育毛剤を使ったことが無い人は、抜け毛が気になり出したら育毛剤を取り入れてみると良いでしょう。育毛剤は頭皮環境を健康に正常に保つことで、今生えている髪を健康な状態にします。髪が元気になることで抜け毛を減らす効果が期待できるので、生活習慣の見直しや適度な運動と平行して取り入れてみると良いでしょう。

まとめ

抜け毛や薄毛が気になる人にとって、毎日抜けていく1日100本といわれるほど大量の髪の毛を見るのは気分の良いものではありません。しかし抜け毛が増えるのにはそれなりに原因があり、それぞれのメカニズムを理解することで対策が可能であることを知ると、少しでも前向きに抜け毛対策を続けられます。自分でできる対策も多く、抜け毛だけでなく健康維持にも大いに役立つものばかりです。ぜひ抜け毛対策をきっかけに、自分の生活習慣やライフスタイルの見直しを始めてみませんか。