育毛剤の使用期限はどの程度?期限切れは使わない方がよい?
- 公開日:2019/10/05
毎日使っている育毛剤でも、いつの間にか使わなくなってどこかにしまったままにしてしまう、ということは少なくありません。使用期限が過ぎてしまうと薬剤としての効果が薄れてしまいますし、頭皮にも悪影響が出てしまいます。薬として安全に使える期限と保管方法について見ていきましょう。
育毛剤の使用期限表示義務がない場合もある
すべての育毛剤について使用期限が表記されているわけではありません。むしろ、医薬部外品に分類される育毛剤の場合は使用期限の表示が義務づけられておらず、店頭で売られる商品についても基本的には期限が記されていません。一方、医薬品として扱われる商品については期限の表示が義務づけられており、こちらの場合は商品本体やパッケージなどにいつまでに使い切るべきか、という情報が記されています。ドラッグストアなどで手軽に手に入るのは医薬部外品ですので、育毛剤の使用期限は原則として表示されていない、と理解しておいたほうが良いでしょう。
未開封状態で3年程度
一般的に、ドラッグストアなどで売られている市販の育毛剤の場合、未開封の状態でおよそ3年程度は安全に使用することができる、とされています。ただし、これはあくまでも比較的安価な、添加物を配合した商品の場合であり、天然成分のみでつくられた商品の場合、使用期限は約2年半とやや短くなります。また、どのような育毛剤であってもいったん開封してしまうと劣化が一気に進み、一般的には開封後3カ月以内で使い切るのが望ましいと言われています。
中古品は要注意
最近では、ネットオークションなどを通して中古の育毛剤を購入するケースが増えているようです。ネットオークションでは商品によっては店頭での相場よりも安い価格で購入することができるため、コストの節減につながる、という側面もあります。しかしながら中古品の場合、開封後の商品になりますので使用期限が短くなりますし、開封時期がわかりにくいため商品としての性能が保障されていない、という問題もあります。ネットオークション経由で中古品を購入する際には必ず、商品の販売元を確かめましょう。
保管方法も要チェック
育毛の薬をより安全に、より長期間にわたって使用するためには適切な保管方法が大切です。原則として、どんな成分の商品であっても直射日光や湿気を嫌う傾向がありますので、ご家庭でもできるかぎり室温の一定した場所に保管することで劣化を遅らせることができます。また、商品の使用期限は一般的に3年以内とされていますが、もしも開封してみて明らかに変色が進んでいるようなら期限切れのサインですので、たとえ期限内であっても廃棄し、新品を購入しましょう。
育毛と増毛の違い
育毛とよく似ている言葉に、増毛があります。増毛の場合、物理的な方法によって見た目の毛髪を増やす、というニュアンスになり、ウィッグなども増毛のツールに含まれます。一方、育毛は髪の毛が生えやすい頭皮環境を整える、という意味があり、毛髪や毛根に直接はたらきかけることで継続的な自然発毛が起きやすい体質をつくっていきます。育毛と増毛のどちらがむいているのか、ということについてはまず専門医のアドバイスを受けたうえで判断しましょう。
育毛の薬の使用期限は、未開封の状態であればおおよそ3年以内とされています。ご家庭での保管方法や成分の違いによって目安の期限が変わってきますので、適切な使用方法をあらかじめ把握したうえで、自分に合った商品を選びましょう。初めて薬を購入する際には専門医や薬剤師に相談したうえで、頭皮や体質をチェックしておくと安全です。